古式豊かな道成寺の感興を殺ぐ政務官や安倍のイヤな感じ 国立能楽堂
2013年 11月 02日
昼からの能鑑賞、迷ったけれど「道成寺」は、そうそう見られない。
天気もいいしと外に出たらケータイを忘れたのに気がつき戻ったためにタッチの差でバスを逃す。
いつも通り歩けということか。
30分近く歩いたらやはり少しふらつく。
電車もタッチの差、時間が押してる、けれど何か食べなくちゃ。
いつもならコンビニおにぎりなのに、なぜか定食屋に。
壁に貼りだした、日替わり定食(ナス炒め・唐揚げ)とあるのを指さしてナス炒めと注文して出てきたのがこれ。
労働者諸君はこのくらい当たり前なのだ。
唐揚げなど久しぶり、恐る恐るかじってみたら、因果なことにウマい。
時間を気にしながらほとんど食べてご飯とナス炒めの豚肉はかなり残してしまった。
体調が悪いと気が急いたときに判断力が弱まるのだ。
隠居はしょっちゅう体調が悪いからいつも判断力が弱まっているのだ。
なんとかトイレにもよって滑り込みセーフ。
ところが、アナウンスが「本日は古典の日なので下村文科大臣がご挨拶する予定でしたが国会の都合で来られないので代理に」といって上野みち子なる政務官が先導されて登場。
「大臣がおこしになれないので」とさすが文科省、敬語の誤用例から始める。
つっかえたり読み間違えたり、能を観に来た観客に日本文化を大事にしようなどとお説教をし、サテ、と区切って2020年オリンピックの年には文化についても国際交流を盛んにするべくアスリートと同じ数のアーティストを招請することなどを考えている、これは文科大臣の考えでもあります(でも、って君、代読じゃなかったの)。
なんだかなあ、うすら寒くなったのは風邪がぶり返したのか。
その後休憩があって仕舞 「海人」が始まったのは1時20分、こんなんならもっとゆっくり食事して来れば良かった。
近藤乾之助、ちょっと迫力がなかったか、政務官殿のアホな挨拶で気力を殺がれたか。
古式の小書きがついて、囃子方の装束も物々しい。
そうなのだ今日はお囃子が主役だ。
笛・藤田六郎兵衛、小鼓・大倉源次郎、大鼓・亀井広忠、太鼓・観世元伯。
大きな鐘が運ばれてくると、習ノ次第、あたかも物言わぬ大蛇が呻くとしたらかくやと思われるような低く地を這うようなかけ声で小鼓が鳴り、シテ・白拍子の女(金剛永謹)が登場。
女人禁制の鐘供養の場に拝みに入らせてくれと能力(アイ・山本東次郎)に頼み込む。
じゃあ、ちょっと拝ませてやるからその代わりに面白く舞ってみせてくれ。
花の外には松ばかり、暮れ初めて鐘や響くらんアシライから乱拍子へ。
広忠が顔を真っ赤にして絶叫し大鼓を叩いて叩いてバトンを小鼓に渡す。
前を向いたシテと小鼓の間にぴんと張った何かがあるかのような二人の音と舞。
笛も小鼓もいつか息が切れはしないかと心配になるほど。
モダンジャズのライブなんてそう何度も聴いてはいないが、これはMJQもびっくりだろう。
鐘に飛び込むところは安全優先でちょっと間をとって鐘を落とす。
喜多流に馴れた目には舞はやや優雅さとか格の高さに欠けたようにも感じられたが謡は明晰だし、力強い能を堪能した。
政治家はそんなお説教するよりもっと多くの国民が古典を楽しめる環境づくりをすべきだ。
気がついてみるとあちこちに貼ってある。
選挙がまじかなわけでもないのに、、こんなことが今まであったかな。
能楽堂での政務官の訓示といい、このポスターといい、なんかイヤナ感じ。
そのうち能や歌舞伎の開演前には国歌斉唱なんてことにならないだろうな。
落語会は大丈夫だろうが。
此奴はやっぱりノー無しやったってきっぱり決別。今後の日本を思う。
赤い名残のバラと謡の明晰な力強い能を堪能されたのですね。
嫌な時代になってしまった。
まだぐじゅぐじゅ言ってますが明日は頑張って旅行、二泊三日信州です。
少しでも能を愛する人ならこんな無粋なことをやれないと思います。
そうすると又行きたくなりました。
でも頑張ってこれから信州の旅にでかけます。
安部は何から何までイヤーーな感じ
他の政治家も同じく
見るに堪えない 聞くに堪えないってこういうことなのね
私はあと警官を見るとイヤーーな気分になります
おまわりさんはいいんだけど、、
警官とおまわりさんの間には微妙だが大きな違いがあります