いつまでたっても西部劇が好き 映画「L.A.ギャングストーリー」
2013年 05月 11日
しみじみした「桃さんのしあわせ」みたいなのも好きだし、こういう殺伐としたヴァイオレンスも手に汗握ってみる。
「ウマイものなら好き嫌いがない」、食いものも映画も読書も同じだ。
汗ばむ陽気に坂を上がっていったので喉が渇いてコンビニで水を買おうとペットボトルの前に立って3秒、水にしようかお茶にしようかと迷ったら「すみません」、無愛想な声と共に若いバカそーな女が押しのけるようにして前に回り、手に持った水のボトルを戻してウーロン茶と取り換えていく。
レジで手間取っているから、よほど押しのけてやろうかと思った。
どうということはないのだが、どんくさいジジイと思われたんじゃなかろうかと思ってよ、腹がたったのさ。
新しい、ちょいとシャレた縦縞のシャツでキメテいったつもりだったのに。
店を出たら、きゃつめ、男(やっぱりバカソー)と一緒に映画館の方に、なんでえ、同じ映画かよ。
ロスの街を牛耳る、冷酷・暴虐のギャング、ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)、ロスを支配するだけでは物足らず通信の世界を独占すべくシカゴマフィアの使者も虐殺して宣戦布告。
「俺は”神だ”、俺が”進歩”だ」と豪語するのは新自由主義に対する風刺か。
判事、保安官、検事、警察官も手が出せないなかで売春に賭博にドラッグ・麻薬、やりたい放題。
そんな有様に我慢ならず一人でギャング経営の売春宿に殴り込みをかけるのが正義の味方、巡査部長・ジョン・オマラ。
それを知って、極秘にコーエン撲滅指令を出した硬骨の市警本部長。
ジョンの妻は妊娠中、始めは危険な任務に就くのを泣いて止めるが、夫の決心が堅いと見ると、極秘チームのメンバー選定に加わる。
成績優秀な警察官は出世第一、ギャングの誘惑に転ぶかもしれない。有益なアドバイスに従って選ばれたのは、上の命令には従わないが不正は見逃さない黒人警官、荒野の用心棒みたいな拳銃の名人、盗聴技術に詳しい男、謎のメキシコ人、コーエンの情夫と恋仲になっているジョンの友人の警官。
腕力ばかりでなく頭の切れる人も必要よ。
ちょっと「オーシャンと11人」。
これからやることは警察のバッジを外して個人としてやる。
うまくいっても表に名前は出せない。
6人のアンチ・ギャングが勢揃い、なんとかっこいい。
往時の西部劇を彷彿する場面がたくさん、あれほど牧歌的ではないけれど。
見終って、すカットした気分でトイレに降りていくとさっきのバカ女がいたけれど、もう腹はたっていなかった。
私は映画は、そんなに得意なジャンルではありませんが、
梟通信で推薦されたものは、極力観ようと思います。
観たくなります。
いつもありがとうございます。
結構残酷。
悪役をこなせるのは力のある証拠ですね。
悪者が悪ければ、悪いほど面白いですね。