私たちは研究対象なのだ 除染は村を壊してしまう 飯館村民の怒り@朝日新聞から

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昨日の朝日新聞。
私たちは自然の恵みに感謝しながら神々を祭って暮らしてきました。土にも山にも神様が宿っています。何かをする時には神様にお祈りをしてから始めます。それがこんなになって。村が壊されているというのは、そういう意味です。放っておいて自然に線量が減るのを待つ方がいいのかもしれない
飯館村民・酒井さんが語る。
山林の除染をせず表面だけを削ってグラウンドみたいにした農地。
戻っても農業は出来ない。
文科省、環境省、農水省それぞれが連携もせずアリバイつくりのために線量を下げることだけを考えているようだ。
「除染は未知の問題、研究段階です」と国はいう。
私たちは研究対象なのでしょうね
酒井さんの言葉だ。

今の政治は飯館村を、いな福島県をみていない。
現地に来て村民と話すことも少ない。
尖閣やTPP、脱原発の議論も、福島の現実を忘れさせよう、風化させようという気持ちからくるすりかえに見える。
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「飯館村除染計画」をみると除染費用は3200億円が見込まれている。
今の除染の進め方はゼネコンの懐を温めはしても地元の人々には喜ばれていないようだ。
3200億円も使うなら、村民に配って家を建てたり別の土地で暮らせるようにした方がいいという意見があるのも当然だ。

同じ紙面で福島大准教授の丹波文紀は、原状回復をあきらめてはいけない、と除染には賛成の立場ながら、「国が除染の効果を検証しつつ、被災者が生活再建の道筋を見いだせるように、具体的な施策をセットで示さなければならない。、、原発災害の問題は日本全体の問題なのに、民主党政権は”福島対策”に矮小化しているし、自民党に至っては早くも原発容認をちらつかせている。、、」と語り、除染についても政治家だけでなく国民が総論賛成各論反対を乗り越えて考えることが、新しい民主主義のかたちにつながるのではないか、という。

どう乗り越えていくか。
とりあえず”風化”や”すりかえ”には抵抗しよう。
Commented by ジュ at 2012-12-12 10:44 x
そうです!
Commented by saheizi-inokori at 2012-12-12 12:13
ジュさん、連中の思い通りにはならない!
Commented by at 2012-12-12 14:06 x
連中って、どんなけ居てるんやろか?
Commented by みい at 2012-12-12 15:37 x
そうですね!
そう思います!
Commented by saheizi-inokori at 2012-12-12 17:41
蛸さん、圧倒的多数でしょうね。
Commented by saheizi-inokori at 2012-12-12 17:41
みいさん、忘れまいぞ!
Commented by kuukau at 2012-12-13 10:32
福島の方々を見るたび胸が締め付けられます。言葉を失う。
震災後、東北を回った時の感想。深い山々に除染は不可能だと確信しました。政府の除染対策はアリバイ作りです。
Commented by saheizi-inokori at 2012-12-13 12:33
kuukauさん、福島のことを考えると新しく原発を造ったり再稼働することが悪い冗談のように思えます。
Commented by tonkoid at 2012-12-13 19:32
自分の生まれ育った土地は自分そのものなのでしょうね。
避難されて方の心情は、いかばかりかと、、、、、。
飯館村は絵に描いたような素敵な自然の中で
おいしい牛肉を食べに行くのが皆の楽しみの一つでした。

除染なんて無理だという事は誰もが承知のはず、それを口に出されないのが今の現状です。
Commented by saheizi-inokori at 2012-12-14 00:37
tonkoid さん、私は飯館村には行ったことがなかったです。
でもその素晴らしかったことは想像できます。
こういう村が出来上がる為にどれだけ長い間の人々の苦労があったことでしょう。
日本はお金に代えられない貴い宝を失いました。
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by saheizi-inokori | 2012-12-12 10:17 | 原発はいらない | Trackback | Comments(10)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori