日米地位協定の見直し?腰抜けどもにできるわけがない! 孫崎享「戦後史の正体」
2012年 10月 18日
正気の沙汰ではない!地位協定の見直しが必要だ沖縄県知事が怒りまくるのに同感。
「沖縄県人の気持ちをどう思いますか」とぶら下がりで訊かれて「あってはならないことです」と答えた野田は相も変わらずソッポな返答。
米軍が治外法権をもち、日本国内で基地を自由使用するそれが地位協定(行政協定)の眼目
われわれ(米国)が望むだけの軍隊を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる権利を確保する、それが米国の目標であるダレス(当時国務省顧問)の言葉通り、対日講和条約をもって日本を独立させるときのアメリカの目標はほぼ完ぺきに達成されて今に至る。
1951年、外務省は駐留軍の特権、経費の負担および共同委員会の設置は、安保条約本文の中に入れることを要請したけれど、それは一蹴される。
アメリカのみならずその意向を汲々として実現しようとする吉田茂たち”対米追随派”によって。
条約本文は国会審議にかけられ国民に中身を知られるから。
講和条約はサンフランシスコのオペラハウスで48か国の代表が調印するが、その数時間後、今度はサンフランシスコ郊外にある米軍基地内の下士官クラブで日米安保条約が調印される。
米国側が4人署名、日本は吉田首相ただ一人だ。
早世した亡父が「吉田は国賊だ」と母に言っていたという意味が分かる。
アメリカにとってもっとも大切な事柄は本条約ではなく、すべて行政協定に決められている。
この経緯を寺崎太郎・元外務次官・日米開戦時のアメリカ局長は次のようにいう。
半永久的に日本の運命を決すべき条約のお膳立てが、まだ主権も一部制限されている日本政府、言葉を変えていえば手足の自由をなかば縛られた日本政府を相手に、したがって当然きわめて秘密裡にすっかり取り決められているのである。いいかえればけっして独立国の条約ではない日本の政治家はみんな吉田茂のようなアメリカの御用聞きだったか?
そうではない。
アメリカの圧力は、そのときどきのアメリカの御都合によって変化する。
そのなかで、「在日米軍基地の特権」と「中国問題」は常に中核的関心事、政治家がアメリカの虎の尾を踏むことは自殺行為だった。
アメリカさんが言うことだから、財界は安保闘争で全学連に資金提供をして岸をつぶし、イラクに自衛隊を派遣し、、検察も機敏に手を打つ。
今では自主路線の外務官僚などは歴史的遺産か。
案の定、仲井真知事の「地位協定見直し」発言に対して、素早く「運用で事足りる」と藤村官房長官は言明している。
なんで協定見直しが(検討も、申し入れさえも)できないのか。
ちょっと面倒でも目を通せば日本が独立国とは言えそうもないことが分かる。
日本はいまだ完璧にアメリカの植民地であると思っています
いまだ戦争を引きずってる限り、日本に未来は来づらいと思うのですよ
だって私たち次第じゃあないんだから...
で、今 アホヅラ並べてる政治家どもの手に負えるわけがないと
私も苦々しくそう思います
だけどアメリカってなんでこんなに世界で偉そうにしてるんだろ??
もはや何も持ってなさそうなのに....
こういう日本がますます右傾化していくのがこわいです。
あまりかっこいいことはいえないですね。
アメリカの属国になっている日本という事実を指摘しているのだと思います。
かつてはそういう状態と戦い自主路線を歩もうとした政治家や官僚もいたという歴史的事実を。
この本は目から鱗でした。 知らなかった事が詳しく書かれていました。 全学連が財界からの資金支援で岸を追い落とすための運動だったこと、 検察はアメリカが作っていったものであること、日本が持つ金銀財宝を探し出す事、 天皇は沖縄をアメリカに自由にさせ、その代わり本土と自分の地位を守った、在日米軍の特権など、日米地位協定などなど、どれをみても驚く事ばっかりでした。
ここで取り上げて頂いて嬉しいです。知りたくても和からなかったことなどが分かり易く書かれています。
同氏著の「アメリカに潰された政治家達」も内容は重複しますが、興味深く読みました。知らない事が多過ぎました。
「アメリカに潰された政治家たち」は本屋で立ち読みしました。
エリート官僚やメデイアがどのようにして良心を麻痺させていくかが後半の座談会で触れられてそれはよくわかりました。