ユベール・ロベール・ローマの遺跡・入谷鬼子母神・鶯谷ラブホ街・子規庵・根岸の「笹乃雪」
2012年 03月 07日
「廃墟のロベール」と呼ばれた18世紀のフランス人・風景画家。
古代遺跡とそこで日常生活を送る今を生きている人々をカプリッチョ(奇想画)として描く。
ちょっとSF的な映画の情景を思わせるが、緑滴る自然とともにある風景であるところが映画のそれとは違う。
「大木の下の母子」などのやさしい母子の絵が何枚か目について、最近赤ちゃんが生まれたばかりのいちはさんのブログを思い出した。
あたりには何べんも来ていてもどういうわけか行ったことのないのが恐れ入りやの鬼子母神。
こうやって迷いながら歩くのが好きなのだ。
訊いてみたら好きな人たちが合奏したりして楽しむのだそうだ。
12時で閉店だけどそれまでに入ってしまえば、いつまでも遊んでます、、帰りに寄ろうかと心が動く。
一番右は、「漱石くる」のまえがきがあって
蕣や君いかめしき文學士「蕣」を「朝顔」と読むのは後で「笹乃雪」に行ってから教わったのだ。
校庭ではサッカーをやっている子供たちもいた。
これまた昔から行ってみたいと思いつつも、真剣に探したわけでもなかったから見ることのなかった「子規庵」を今日こそは、との気持ち。
たまに地図があるので近よって見ると子規庵のシもない。
道行く人に三度ほど訊いてみたが「さァ~知らないなあ」。
煎餅屋↑のおばさんがやっと教えてくれた。
どうやら方向ちがいを歩いていたようだ。
ラブホテルが密集している中を所番地を頼りに歩いたがみつからない。
たまたま普通の民家の前にいたご夫婦に尋ねると丁寧に教えてくれたのが、この家。
それにしてもこの家、今はラブホテル街に近接している、だれがこんなところにあの子規の家があると思うだろうか。
元禄4年、京都から宮様のお供をして来た初代玉屋が絹ごし豆富で「豆富茶屋」を開いたのが始まりという老舗。
俺は二度目だが、相変わらずスタッフのおばさんの客あしらいがよくないのに興ざめ。
8時半閉店を厳守するのが翌朝の要員操配上、必要なこととは思うが、前菜に始まりデザートまで9品のコースを、たまさかの酒の集いを楽しみながらゆっくり味あわせようという気配りが感じられない。
某アンコウ料理やなどもそうだが歴史のある老舗は案外ホスピタリティにかける。
今でも来るのだろうか、はとバスなどの団体客が店を荒らしてしまうということもあるだろうが、やはり経営者の問題だと思う。
毎日毎晩店に顔を出して客の反応や料理の出来栄えを自ら確かめていたらこんなことにはなるまい。
「季節の一品」というポーチドエッグみたいな料理も、一人都合で遅れた仲間を気にして「ちょうどいい塩梅でお出ししたいから、いつおいでになるかはっきりしてくれ」みたいなことを言ったわりには卵はカチカチの固ゆでだし、それまでの料理も頃合いを図って持ってくるということがないから暖かいものがみんなさめてしまう。
蕣に朝商ひす笹の雪「あさがおに あさあきなひす ささのゆき」と読みを書いた木札を添えた句碑が玄関前にあった。たしかに豆腐屋は朝早い、それは同情するけれど。
それを教わったときは食いしん坊の俺は別々に食べ始めていたぜ。
とはいえ、「冷奴」「胡麻豆富」「揚げ物」「お茶漬け」「豆富アイスクリーム」など不味いわけでなく、ワイワイやりながら腹いっぱいになり、愉快な一夜ではあった。
根岸といえば落語「茶の湯」がすぐに思い浮かぶ。
蔵前の旦那が隠居したのが根岸の里、退屈を紛らわすために定吉と自己流の茶の湯を始める滑稽噺だ。
今日のメンバー7人に訊いたら誰もこの噺を知らない。
退屈な老後を過ごさなければいいが^^。
歴史のある店だけにあちこちに名のある人の絵とか色紙みたいなものが飾ってある。
(三平の記念館のような所もありますね)
子規庵は中に入るとまた感慨深いものあります。次回お時間ありましたら、是非。
いつかそんな時間を持つのも夢のひとつ^^
美術館辺りから鬼子母神へ行かれるなんて考えませんでした。
学生時代に行ったきりの笹之雪ですが、1人二椀ずつ出すあんかけ豆富があったかしら。生盛膾も面白いですね。
50年前ですから、もう1度行ってもみたいです。
ただ今、奈良です。明日京都に移動。
それにしても、この地の人達の放射能への興味ななさと言うか、あきらめと言うか、日本へ来て驚きました。
観光バスで名所旧跡を点で結ぶのってつまらないね。
3・11直後から関西の人と関東の人の受け取り方の違いは際立っていたように思います。
政府に任せておけば安心という感じが強かったなあ。
友人に連れられて雑司が谷の鬼子母神さんに手を合わせに行ったことがあります~(こちらはまだです)
雑司が谷の境内に昔ながらの駄菓子屋さんがあって友人と二人で子供に戻った気分になりましたよ~^^
話は変わりますが・・・老舗の料亭などがホスピタリティにかけるということに驚きました。
私の仕事はホスピタリティが求められます。
老舗の料亭などにいったことがないのですが・・・”おもてなし”の心が引き継がれているのではないか私の中のイメージがあったのです。
今日の日記をよんでちょっとびっくりしました。
いつも楽しいお話をありがとうです~^^
老舗でもしっかりしているところもあるのでしょうが、情報誌やテレビで取り上げられて一般大衆が押し掛けるようになった店が悪くなりますね。
客も悪いところがあるのでしょう。