おいちょっと待てよ! 原子力規制庁もストレステストも、まだ早いぞ
2012年 02月 10日
物ごとの順序がめちゃくちゃだ。
十分な議論を尽くしたのちにやると言っていたTPP交渉、消費税のアップがどんどん進んでいくような気がする。
アメリカの「アメリカ車の輸入枠を設定せよ」という主張など、どこが”自由”貿易の拡大なのか、そんなことをいわれて席も立たずに”粘り強く”交渉する意味がわからない。
もっともおかしいのは大飯原発のストレステストが”終わった”とか、原子力規制庁の組織案が国会に提出されようとしていること。
福島第一の事故原因に地震はどのような影響を与えているのか。
現在のストレステストはフクシマは地震が原因でないという前提でなされているはずだ。
原子力ムラが形成されたのにはいかなる組織的要因があったのか。
事故後百家争鳴ともいえるほどさまざまな意見論評があった。
国会に設置された事故調査委員会はそういったことを短い期間であっても掘り下げて調査しその結果を国会に報告してくれるものと期待していた。
地震工学者石橋克彦とか田中三彦など従来のムラ人に批判的だった人の参加にも。
ところがまだ事故調が3回ほどしか開かれていない段階で1月末内閣は「原子力規制庁設置法」(案)を閣議決定している。
さすがに事故調は黒川委員長名で激しく抗議声明をだした。
その本文はHOOPさんのブログ、こちらをクリックしてください。
原子力規制庁設置法案で怒れる『福島原発国会事故調』 第3回委員会・全記録もどうぞ。
このような腐った土台はまもなく総選挙と共にひっくり返ってしまうのではないでしょうか。
既成事実がどんどん積み上げられ、それを内心容認している国民がいるような気がするのです。
この国のエラい人たちは国民をバカにしきっていますし、盲従している国民が多いのが現実ですが、それでも何かアクションを起こさなければ何も変わらないと思います。
法律を知っている人(=官僚?)には「当然」のようです。
ましていわんや、「mSv」(ミリシーベルト)の単位の意味する意義おや・・・?
>既成事実がどんどん積み上げられ、それを内心容認している国民がいるような気がするのです。<
内心容認している国民が随分いるように、私も思います。日本人は本音と建て前をようりょうよく使い分ける国民ですから信用がなりません。
「エネルギー政策の見直し及びこれに関する原子力発電の継続についての国民投票に関する法律案」
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g17902005.htm
第五条 前条の国民投票の結果は、政府においてエネルギーの需給に関する施策を講ずるに当たって尊重されるものとするほかは、国及びその機関を拘束しないものとする。
法案一覧
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/kaiji179.htm
日本は相当危うい国です。
まだまだ頑張らないと。
憲法上、国民の直接投票で行政を縛ることはできないからこういう条文を入れて事実上行政が尊重せざるを得ないようにするということかもしれないです。
私は不勉強ですのでもう少し調べてみます。