高向玄理、中大兄皇子、、フクシマをなんとかしてくれ! 八木荘司「遥かなる大和」「青雲の大和」
2011年 05月 26日
今なお収束の見込みが立たない原子炉が4基、これからそうなる恐れのある原子炉が50基あまり地震列島にうなりをあげている、それでも原子炉は必要だ、もっと作れと、、ひり出す死の灰は地中深く、何なら札束切ってモンゴルの土地に埋めてしまえと、どうせ何百年も後のことなど知ったことかとノタマウ。
酔った揚句のジョークかと思えば、正気も正気、そこで知れるのは、お主、お前もシーベルト星人にやられてるな、お前らの正気は人間の狂気。
フクシマは人類が宇宙のかなたからやってきた異星人の文明に無自覚のまま冒されていたことを暴いた。
聖徳太子、小野妹子、高向玄理、南淵請安、中大兄皇子、中臣鎌足らは大和を大化の改新により中央集権の新しい国にしようとの志に燃えて大化の改新を断行する。
隋に留学した高向玄理、南淵請安、日文たちは煬帝の暴政を目のあたりにし、唐の立国を目撃もする。
高句麗、百済、新羅が対立する半島情勢はいつでも隋や唐の朝鮮侵略=大和侵攻に結びつく可能性を帯びて、ひと時も目が離せない。
三韓外交をよくすることこそ大和の平和が保たれる。
蘇我馬子は新羅と結び私腹を肥やし、ついには聖徳太子夫妻を暗殺する。
中学だったかで習った日本書紀の世界が痛快な物語として語られる。
こういう噺から入れば子供たちも歴史が好きになるかもしれない。
聖徳太子は実在しなかった、という学説が有力になっているという。
史実とは違って(おそらく)、蘇我馬子を旧体制を墨守し権力を私する悪者として、入鹿を山背大兄を殺し、やがては自ら天皇になろうという中国流革命観の持ち主として描くことによって分かりやすい“血沸き肉踊る“古代ロマンを創り出した。
しかし物語に描かれた若者たちの国造りの熱情、中国や朝鮮の情勢に貪欲に学び大和を守ろうと術を尽くすありようは、リアルに伝わってくる。
シーベルト星人とは無縁の健やかな公への愛情・至誠。
ほんとうにこのようにして日本が誕生したのであるならば、もっと大事にしなきゃ!
図書館に予約した後の二巻(最近出版されたばかり、おそらく白村江の戦いが描かれるのだろう)がまだ来ない。
図書館は無料というのが素晴らしいけれど、こういう困った面もあるのだ。
角川書店
何でも、お金で済む話でもなかろうに。と。。
未来をどうするつもりでしょうかね。。と。
それは明治の人びとも同じなのですが、戦後のニッポンはどこでどう間違ってしまったのでしょう。
チェルノブイリ事故のとき、放射線量の事をぎゃんぎゃん言っていたマスコミも、なんか、他人事みたいで、与党と野党がそっくり入れ替わって、責める方と守る方の悪い芝居を見せられている毎日です。
期待してないけど、ニュースを聞くと腹が立ちます。
日本書紀は長く見てません、ちゃんと勉強しないとどんどん忘れてしまいます。