目から鱗 浅川芳裕「日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率」

もしこの本に書いてあることが事実だとしたら現在の農水省関係の予算のほとんどは事業仕分けの対象になる。
それに関連する中央・地方の役人もいらない。
そして民主党が政権の座から降りることは日本にとって朗報だ。
農家への戸別所得補償制度は日本の農業にとって百害あって一利なしだ。
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俺もそうだったのだが「日本の農業はこのままでは衰退の一途、食料自給率を上げるためには何かをしなければならない」と思っている人が多いのではなかろうか。
それは間違い、農水省の企みに満ちたキャンペーンを鵜呑みにしているに過ぎない、月刊「農業経営者」副編集長である浅川は断言する。

日本の農業生産額は8兆円、世界5位、先進国ではアメリカに次いで2位、決して衰退してはいない。
世界と伍して競争できるだけの規模と能力を備えた農家が育っている。
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食料自給率についても問題はない。
自給率の計算をカロリーで計算するという日本の農水省だけしかやらない方法で計算して自給率41%としている。
この計算式の分母にはコンビニ食品工場の廃棄分、ファミレスや一般家庭などの食べ残し分が含まれる。
その量は日本の農産物輸入量の3分の1近い。
さらに分子には全国に200万戸以上もある自給的な農家、土地持ち非農家が生産する大量のコメや野菜は含まれていない。
国民一人当たりが必要とするカロリーを分母として計算すると自給率は56パーセントを超える。
おかしいのは畜産物のカロリーベース自給率は68パーセントなのに農水省の計算では17パーセントになる。
輸入飼料を食べて育った家畜は除外されるからだ。

自給率を上げるのは国内生産を増やすのではなくて輸入を減らせばいい。
それは日本の国際経済力が弱まって海外での食料調達に買い負けすれば自給率はあがる、けれどそれは発展途上国並みの貧しい食生活になっていく。

カロリーベースでなくて国際的に通用する生産額ベースで自給率を計算すると2007年で66%、主要先進国の中で3位、農業生産額に占める国内販売シェアは1位、日本の輸入依存度がもっとも低いということだ。
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そもそも食料自給率をあげることを国是とする農水省の政策は国家統制経済の思想であって現実的には荒唐無稽、矛盾だらけだ。
国民に高カロリーのものは食べないようにしろ、農家には国(実際は地方の役人)が決めた品目を決めた数量だけ作れ、海外産の農産物はどんなに安く、高品質なものでも高関税をかけるぞ(日本の農家や食品メーカーのコストアップ要因)、、。
それを数値目標とするナンセンス。
誰が農水省の役人の言うとおりに残された人生の食生活を送るもんか!

すべては農水省のため!全農林のため自治労のため!
窮乏する農家、飢える国民のイメージを演出し続けなければならないほど、農水省の果たすべき仕事がなくなっているからだ。それはつまり、民間による農業の経営、マーケットが成熟し、政府・官僚主導の指導農政が終わりを迎えている。
だから変てこな計算をして間違った農業統制を行うのだ。
ある農水省幹部から著者が聞いた言葉
自給率政策がなければ俺たち(農水省)が食っていけなくなる。
ここにも始めに間違いありき、シュールとすら言いたくなる自給率向上政策(「食料自給率向上に向けた国民運動推進本部」なるものが設置された、もちろん税金を使って、のだが、その事務局は電通の中にある)のために国内農業だけでなく経済全般、何よりも我々の税金が国益を損ねる使われ方をし食生活にも悪影響が及んでいる。
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著者は日本の農業(片手間にやっているのではない)の力をもっと伸ばすために八つの政策を提言している。
それは現在の食料自給率向上政策とは逆の方向のことばかりだ。
補助金漬けの弱者救済的農政、鎖国的農政から企業経営的、マーケット志向型、開放的農政への転換。
イギリス、オランダ、ニュージーランド、アメリカ、、先例は豊富だ。
農業は世界的に成長産業でありその先頭を日本が走る。
読むと希望が湧いてくる。
若かったら俺もそういう農業に身を投じたかった。

講談社+α新書
Tracked from とりあえず俺と踊ろう at 2010-05-27 16:54
タイトル : 大嘘だらけの食料自給率
目から鱗 浅川芳裕「日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率」 こちらで紹介してあった本。 日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社プラスアルファ新書) あれ? 民主党の山田副大臣はちょっと違った見解を言っていたような気が……。 彼の本なんて読む気もないし、読んでもらいたいとも思わないが、一応紹介。 小説 日米食糧戦争-日本が飢える日 自民党も嘘つきばっかりだったけれど、 その嘘には怒りが湧いてくるようなものが多かった。 面と向かって怒鳴りた...... more
Tracked from 政治の本質 at 2010-10-17 17:35
タイトル : もっともらしい嘘をマスコミに流布させ愚民に信じ込ませろ!..
卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍卍 日銀が為替介入に2兆円使ったラインを再度突破してドル崩壊が止まりません。 15年振りに80.88円までドル安です。 皆様の大事な資産...... more
Commented by kaorise at 2010-05-25 15:18
昔、農業関係の仕事をした時に普通の人が農業をやりたくても農地を買えないので借りるしかないのに、農家は補助金のために土地を遊ばせて作物をつくらないとか、(今はどうなのかわからないのですが)きいたことがあって、政府の政策って農業の為にならないなあと思った記憶があります。
でも国産有機野菜や減農薬野菜をなるべく買う生活を10年近くやってみて本当に農業が衰退してるとは思えないです。
信じられないほど美味しい物を作っている生産者もいて、そういう方々の作物は、海外でも需要は高いはずと思います。
今は、作物の特許システムもありますし、日本の農業の未来は明るいはず、、それに消費者がもっと国産品の良さを認めて、国産メインの消費をしていくのも大切だと思います。
Commented by junko at 2010-05-25 17:21 x
Ciao saheiziさん
へ~~~ちょっと安心したけど
ちょっと不愉快だった
官僚って汚いね―――
で、またまた電通ですか
電通を思い出すと、なんかあのビルの上に暗雲広がってるように感じちゃうのよね
あーあーsaheiziさんに農業の改革もやってほしかったなあ

この本、農業やってるお友達に送ってあげようと思いました

Commented by saheizi-inokori at 2010-05-25 18:47
kaorise さん、農業は土地問題でもありますね。
農地として使用するのにはいろいろな制限があってそこに小役人たちが介入して来たり都市開発での値上がりを期待する貸し惜しみ、売り惜しみもあるようです。
おっしゃるように世界商品として登録すれば十分な競争力をもって輸出もできるし技術指導にも行けると著者はいいます。
“弱い農家”に留めておくことが農水省のレゾンデートルになると思うのでしょうね。
Commented by saheizi-inokori at 2010-05-25 18:49
junko さん、そして是非読後感を聞きたいです。
今までの“常識”とどっちが正しいのか?
Commented by たま at 2010-05-25 22:18 x
野の「アザミ」もしっかりした「野菜」(でした)。
今や鉢植えでしか見かけなくなりましたが、その根っこは、なぜか、りっぱな「やまごぼう」。
倍賞千恵子の絶唱を思い起こします。
Commented by saheizi-inokori at 2010-05-25 23:33
たま さん、そうなんですか、山ゴボウのノリ巻き好きですよ。
Commented by antsuan at 2010-05-26 12:37
米穀通帳時代から何も替わっていませんね。
我が国がいかに統制経済(社会主義)社会になっているか、こちらのブログであれこれ書くより、佐平次さんのひと言がみんなの意識を変えてくれます。
Commented by saheizi-inokori at 2010-05-26 18:30
antsuan、官僚国家ですね。政治主導が聞いてあきれます。
Commented by Willway_ER at 2010-05-27 06:36
こちらへのコメントは初めてです。
山田農水副大臣が書いた本とは真逆な感じなんですかね?
なんて本だったか忘れましたが……。
こちらの記事、今度、僕のブログで紹介させていただきます。
Commented by saheizi-inokori at 2010-05-27 08:52
Willway_ER さん、前に鬱病の本の読後感にコメントいただいたような記憶があります。
農水省、民主党の考えを根本的に批判しているから真逆でしょうね。
筆者は新自由主義と冷やかされるそうですが私は説得力を感じました。
農業にかかわる友人にも読後感を聞いているところです。どうぞ拙い紹介ですが多くの方の感想を聞かせてください。
Commented at 2010-06-12 10:48 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saheizi-inokori at 2010-06-12 11:02
鍵コメさん、お久しぶりです。
前のブログはもう更新しないのですか?
Commented by howoohooh at 2010-06-16 07:26 x
初めてコメントさせていただきますが、お伺いしたいことがあります。
まず「そして民主党が政権の座から降りることは日本にとって朗報だ」とありますが、私のようなワーキングプアーが苦しめられる状況を作ったのは、自民党あるいは55年体制といういいかたなのではないですか。その自民党が、元号が平成になって以来20年、なんら結果を出せていないのに、それで民主党を非難するという論理はどういう了見ですか。民主党の労組依存批判だけしておいて、政官財の鉄の三角形をつくった自民党は無罪というのですか。
次に、本の帯にある「先進国のうち生産額は2位」とあることについて。もちろん、事実ではあるでしょうし、それに浅川氏の主張は、管理人氏のいう「目から鱗」ですが、"額"といういいかたに問題はないのでしょうか。円高時に、円建てを外貨建てに換算すれば、跳ね上がるのは道理であって、なおかつ、それだけの"額"が輸出によってもたらされるのでなければ、順位など関係ないのではありませんか。
以上、失礼を承知で申し上げましたが、上記二点のほかについては、管理人氏の書評やコメントのレスにうなずく次第です。
Commented by saheizi-inokori at 2010-06-16 10:29
howoohooh さん、いらっしゃいませ。
私は自民党に戻るべきだとは毛頭考えません。
現在の病根は自民党にあります。八つ裂きにしても飽き足らない。
でも民主党はその自民党とどこが違うのでしょうか?
今もっとも恵まれている農家(兼業)とそれをとりまく票をあてに無定見なばらまきをするのは古い自民党そのものではないでしょうか?
「額」で評価しても問題はあるのでしょう。絶対的に”適当な”ものさしというものはないかもしれません。
しかし諸外国もかつてのわが国も額で評価していたのをカロリーで比べるというのには作為を感じます。
しかも本書に書いてあるような矛盾を抱えている計算ですから。
本書にある開放的な農政により輸出も増やすことに問題があるのですか?
Commented by 長文ごめんなさい at 2010-06-17 23:14 x
 初めてコメントさせていただきます。あまりにも、この本の内容に関して指摘されていないことが多いと感じており、たまたま貴ブログに目が止まった上に、最近のコメント書き込みもあったことから、コメントさせていただく次第です。
 著者はネギの生産額が世界一位といいますが、省益のために非効率に生産された高額のネギに国際競争力があるとは思えないです。では、物価調整するとどうなるのでしょうか?実は21位です(国連faostatのページに購買力平価換算のデータが載っています)。これを人口で割ると何位でしょうか?130位(米国は8位)なのです(エクセルで計算してみました)。これでは、バカ高い農産品を世界に輸出するとして、セレブが世界に何億人ぐらい必要なのかと言いたくなってしまいます。小規模の超高級マーケットを狙うのは、一中小企業の経営としては成り立っても、日本の農業を維持に貢献するだけの販売額とはおそらく2桁以上の開きがあるのではないでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2010-06-18 10:33
長文ごめんなさい さん、コメントありがとう。
本書はそういう意味では日本農業のある可能性の一面に焦点をあてたのではにでしょうか。
食料自給率向上、飢える日本人という農水省のキャンペーンとは違う見方もあるんだよと。
「日本の農業を維持する」というときに対象とするのはどういう農業経営かが問われるのではないでしょうか。
零細農家切り捨てというのは私が学生時代に叫ばれて戦ったことがありますが、あの呪文がまだ生きているのではないでしょうか
Commented by 長文ごめんなさい at 2010-06-19 10:28 x
 仰るとおり、実は零細農家切り捨ての動きは始まっているという気がします。実は、食糧自給率も小麦利権、バター利権も昔からテレビなどで小規模に取り上げられてきました(古い情報は検索でも見つけることができます)。今になって何でこの本が大きく取り上げられているかと言えば、財界と官僚の後押しがあったからではないかと思います。国家公務員共済組合(KKR)のホテルで堂々とこの本の出版記念パーティ(検索してみてください)を開けているのは、おかしいと思いませんか?経済同友会とかでも講演してますし。今まで、本気で利権問題を追いかけてきたジャーナリストたちは、歯牙にも掛けられなかったのに、なぜでしょう?
 農家への個別補償は、自由貿易協定締結のための伏線ではないでしょうか。EUでも同じ仕組みで自由化しています。民主党の政策が都市圏振興に変化しました(自民党時代から地方町村合併で票田とならなくなった地方の整理が進行していました)。そして、中国大使に財界から商社の民間人が起用されました。財界と官僚は中国市場と引き替えに農業その他を中国に開放してしまう腹づもりで、着々と準備を進めてきたようです。
Commented by saheizi-inokori at 2010-06-19 10:43
長文ごめんなさい さん、零細農家は今や都市のワーキングプーアや僅かな年金暮らしの人たちからみると比較的恵まれた生活をしているのではありませんか(例外はあるのでしょうが)。
貧しい人同士で足を引っ張り合ってもしょうがないけれど、零細農家の将来は戸別補償では保障されないように思うのです。
農業の企業化とか農地の流動化をもっと進めていかないと鳴らないように思います。
そういう意味では私のいうところは大企業のいうことと重なるのかもしれません。
地方で意欲的に企業的農業経営に取り組もうとすると役所や農業委員会の承認がなかなか得られない、それは低生産性の農家からの反発があるからだという噺も聞いたことがありますが実態はどうなのでしょうか?
自由貿易協定を阻止することが本当に我々の生活にとって長い目で見て利益になるのかが納得のです。
Commented by 長文ごめんなさい at 2010-06-19 18:01 x
 もし、農地を完全に自由化してしまえば、政治的な背景を持つ外資がやってくるでしょう。中国や韓国はこの方面では採算度外視でアフリカ、南米、オーストラリアの農地を買い漁っています。アメリカが最近参入してきているようです。地球温暖化が当たっているかどうかは別として、気候変動が激しくなってきており、世界中で冷害・干ばつが多発する状況をにらんで、各国が食糧の安定供給にからんで自国の政治的な立場を有利にするために推進しているものと思われます。
 既に、スーパーの高原レタスは中国人労働者によって生産されており、純粋に日本人によって作った日本産といえる野菜も少なくなってきました。自由化すれば、農地も経営もお金のある人が握ることになります。そして、優良経営には低賃金労働者が不可欠なのです。日本人よりも中国人労働者が多い村も実在するようです。中国資本の国内参入はワーキングプアの賃金を一層低下させることでしょう。彼らに経営権だけでなく地方参政権まで与えてしまったら一体どうなるのでしょうか?
Commented by saheizi-inokori at 2010-06-19 21:34
長文ごめんなさい さん、そんなことまで私はいってるつもりはないのですよ。食料自給率の向上という農水省のキャンペーンに隠されたインチキを明らかにした本書の指摘には肯けるといってるのです。
農地の完全自由化などということが書いてあったかなあ。あなたは農家の戸別補償によって日本の農業に未来はあるとお考えなんですね。
Commented by 長文ごめんなさい at 2010-06-20 23:01 x
 戸別補償に未来があるとも思っていません。農協も農業委員会も、規格を逸脱したよいものを作ったまじめな農家を村八分にするという実態は、ひどいものです。護送船団方式というやつで。そういうことをしているから、若手がちっとも集まらない。実際、農協の斡旋で外国人労働者を入れてやりくりしているところが出てくるわけです。外国人頼みが進行していくという意味では、完全自由化とあんまり結果は変わらないわけです。
 適度な自由化と適度な補助金が最適解と思いますが、なにやら、この本の皆の評価を見ていると、農水省憎し!世界で5位だから自由化してしまえ!という極論しか聞こえてこないような気がするのです。私の不勉強でそうみえるだけだったかもしれません。謝ります。
 貴ブログに長々とテーマにそぐなわいことを書き込んで、不快な思いをさせてしまったことを、深くお詫びします。差し支えありませんでしたら、全文削除させていただけませんでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2010-06-21 09:06
長文ごめんなさい さん、ご心配なく!
真面目なご意見をありがとうございました。
私は浅川の本で「目から鱗」というような始末、農業の最先端の実態を知らないのです。
地方に住む友人にあの本を送って意見を聴いたりしています。
おっしゃる通り農水省憎し!の気持ちは強いです。
それはかつて私も少しあそこの関連の仕事を見聴きしているので分かるところがあるのです。
どうぞ、これからもよろしくお願いします。
Commented by howoohooh at 2010-08-17 07:58 x
管理人さん、亀レスとなり申しわけございません。
なるほど、民主党批判イコール自民党支持ではないというご見解ですね。わからなくはありませんし、7月の参院選でみんなの党が躍進する理由と重なるような気がします。
優秀な農業経営者による農産物輸出にはもちろん反対はしませんし、賛成したいですし、支援も行われるべきと思いますけれども、どこまで価格競争力があるのかというと不安です。たとえ富裕層向け高付加価値産品であったとしても。露骨な支援はWTOがクレームをつけますし。
レアメタルや石油、ウランなど、貴重な外貨の遣い先として食料よりもこうした産業資源であるべきという意味で、あえて食料自給率向上のためのよりよい農業を願うというのは、間違いでしょうか。
Commented by saheizi-inokori at 2010-08-17 09:33
howoohooh さん、>あえて食料自給率向上のためのよりよい農業を願うという
そのために今の政策が目的を果たせるかどうかが問題ですし、”食料自給率向上”が本当に意味があるのかが本書で問われているのだと思いました。
戸別補償などの露骨な支援がWTOのクレームの対象になることは見え見えでしょう。
Commented by とうりがかりの農家です at 2011-07-03 02:52 x
日本の農産物は高くて国際競争力がないとは思えません、。中国の富裕層だけでも1千万人います。
国内の胃袋は縮小していくので海外に目を向けるべきです。
今は放射能の問題があるけど、それでも輸入しているところはたくさんあります。
計算上自給率を上げるのは輸出を増やすのが手っ取り早いのです。
自給率のために農業やっている人はいませんけど。
日本の果物など世界的に高級ブランドですよ。
Commented by saheizi-inokori at 2011-07-03 09:28
とうりがかりの農家です さん、本書に書かれているような改革には痛みがともなうとは思います。
しかし農業の構造改革は必要だと思います。
Commented by とう at 2011-07-03 20:09 x
改革はもちろん必要です。
すでに昔からいろいろなところで行われています。
農業人口は30年前の6分の1になったけど、
総生産量はむしろ増えてるくらいです。
つまり一戸当たり6倍の生産量です。
65歳以上が7割と言うけど、
生産量でいうと、彼らは3割しか作ってません。
Commented by saheizi-inokori at 2011-07-03 21:48
とう さん、土地のあり方の見直しなども急がれますね。
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by saheizi-inokori | 2010-05-25 13:41 | 今週の1冊、又は2・3冊 | Trackback(2) | Comments(28)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori