またまた泣ける映画だ 映画「クロッシング」
2010年 05月 13日
元サッカー代表選手のキム・ヨンスと妻と11歳の男の子・ジュニ、愛犬ペックは貧しくとも愛に溢れた生活をしていた。
ヨンスは職場のヒーロー。
これほど貧しくはなくても俺にも実感がある"幸せ"だ。
その束の間の幸せは妻の栄養失調と結核によって壊れる。
妊娠中なので特殊な薬が必要だが手に入らない。
十分な栄養どころではない。
愛犬ペックが犠牲になる。
キム・ヨンスは薬を求めて一人豆満江を渡る。
あぁ、薬!俺もサメの軟骨が効くと言えばアメリカの友達に深夜電話をして送ってもらいプロポリスがいいと聞けばインチキくさい店にも足を運んだ(効かなかったが)。
アメリカの友もインチキの店もないヨンスは命をかけて国境を超えるしかないのだ。
行かないで!叫びたいのを堪えて残るジョニ。
直ぐに帰るからお母さんを守ってあげてと言われたのに!
ああ、それなのに!
約束を守れなくてごめんなさい!
母亡きあと自分も豆満江を渡ろうとして捕まり強制収容所に入れられたジュニ。
この世の地獄を経験したのに父に謝ろうとする心情。
飢餓が日常化し、収容所国家と化した北朝鮮。
助監督を始め多くの脱北者に入念に取材して描いた北朝鮮や脱北者の実態は目を覆うばかりだ。
しかし悲劇は父と子が深い愛で結ばれているがゆえにむしろ深刻化する。
どんなに苦しい状況でも家族、友人たちが愛し合って健気に幸せに生きている、その姿があるからこそ、それが引き裂かれることを観るのが辛く悲しい。
ジョニが愛おしい。
なんと優しい健気なまっすぐな少年であることか。
どうしてこんな子が、、!
北朝鮮の悲劇を描くにとどまらず人間の悲劇、国家の悲劇を描いている。
こういう映画を観ると俺の悩みが取るに足りない、ばかばかしいものに見えてくる。
一瞬一瞬をもっと大事にしなくては申し訳ないと思えてくる。
映像が美しく詩情が漂う。
滅びゆく少女とジョニの愛のエピソードが心に残る。
雨の中のジョニとヨンス、ペッグのサッカーの戯れ。
天国ってあるんだろうか? 北朝鮮の少年が、「死んだらどこに行くの?」と尋ねる。 天国ってどんなところなんだろう? そこにはきっと父がいて、母もいる。 子供もいる。 友だちもいる。 皿..... more
観たいなー
でも、どうせこれもこっちには来ないでしょう...
最近つくづくイタリアがいかに閉鎖的かって、感じます。
欧米でありながらこの閉鎖性はまさに領主制度がいまだに生きてるかのよう
日本人の人も社会性ということではあまり外に目を向けないけど、
北朝鮮でいまだにナチスでやられていたようなことが行われてるってこと、知らないイタリア人は沢山いると思います。
この間テレビでナチスの映画を見ました
あまりの残虐さに見るたびに、「腹が立つ」という言葉では言いきれない怒りとやるせない思いを感じます。
私たちは恵まれていますよね
4億円の記帳漏れで金と政治と言われている国と毎月何千万の離婚手当を払える首相と。
国のリーダーをやっている人がお金をそんなに稼げるということがおかしいですね。
でも50歩100歩かもしれないな。
ナチスや北朝鮮よりまだましかもしれない^^。
是非感想を聞かせてください。
目の前に助けてあげなければならない人が現れれば動くと思います。
ヨンス親子も何もないときは普通の家族、首領様を敬って日々を精いっぱい楽しんでいた。
それだけに観ていてつらい。
偉人や英雄の健気さとは違うから。