戦争を知らない子供たちの伝える戦争 「伊予の撫子」
2010年 01月 29日
彼女が熱く紹介する劇そのものにも興味があったけれどjunkoさんの言う”そのあとどこかで一杯やって帰る”ってのにも魅力があったことも白状します。
80人も入れない階段状の会場が満員、その一番前の真中に俺の席をとっておいて下さったから遅れて入って行くのが恥ずかしかった。
しかも若い女性が圧倒的。
junkoさんに会うのはここが初めてだけど横に座ってほっとする。
ずっと前から知っていたような気がするというのがブログ朋の不思議なところだ。
これは一番豪華な祝膳だ。白いご飯にほんとの日本酒)
俺の前、1メートル位のところに八畳の和室があって、ちゃぶ台が置かれている。
家具と言えば小さな食器棚が一つだけ、その上に昔懐かし鐘を伏せた形のラジオとか、小さな写真立て、赤べこにブリキの子供のおもちゃが置いてある。
壁には「青空 土居哲哉」という習字の紙が貼ってある(学年も書いてあったかな)。
どうやら戦後すぐの”何にもない暮らし”らしい。
俺の育った部屋とそっくり(玄関からこの部屋まで廊下があるのはこっちが立派)で“昭和回顧展”をみるような懐かしさを感じる。
一時間ちょっとの芝居はすべてこの部屋を舞台に進行する。
父が復員するのを信じて待つ母と息子、その家族に行き場のないところを救われて同居している母と娘(彼らの父は戦死公報が出ている)、毎日毎日芋を食い、銀シャリや卵があれば歓喜する食生活だけど、互いに励まし合い助け合って生きていく、その仲睦マジさは今の世には理解できないかもしれないが、俺には確かに記憶のある原体験のような共同体だ。
死んだと思われた父が帰ってくる。
なんという偶然!
お世話になっている土居家の父を捕虜虐待の責任者だと嘘の証言をして自分は助かって帰ってきたと密かに妻に告白する。
妻は、その秘密は死ぬまで黙るようにという。
生きて帰って家族に会いたい一心で嘘をついた父のことを許す母と、許し切れない娘、そうとは知らず相変わらず家族以上の優しさで復員家族を包み込む土居親子、、一体結末はどうなるのかと心配していると、ハッピーエンド。
ちょっとこのあたりの筋立てには矛盾と言うか無理もある。
だが多くの観客が洟をすすっている。
役者たちも泣いている。
俺も、例によってハッピーエンドに弱いから、、。
作・演出の飯田こうこ(junkoさんの親友の娘さん)の初めての作品の初日。
劇団、「KUUM 17」も旗揚げ公演。
熱のこもるのは当たり前かもしれない。
終わった後、出演者の何人かと道端で話してみたら33歳の一人を除いて23・4歳ばかり。
同い年の親子だった。
戦争のことは親ですら知らない世代が“銃後の暮らし”を初舞台にするのが驚きだ。
“銃後の暮らし”という言葉も知らないというのに。
作・演出の意図は人間の嘘・裏切り・信頼についての思いがメーンであってその舞台としての銃後の暮らしと戦犯裁判だったのだろう。
でも俺は飯田さんや出演者たちに
戦争が戦後においても人々にどんな苦しみ(なんといっても食べ物)を与えたかを一人でも多くの若い人たちに伝えてくださいとお願いした。
同世代の若者たちが模索しながら戦争の真実を伝えることには大きな意味があると思う。
”そのあとどこかで一杯やって”も8人ほどで楽しくやりました。
阿佐ヶ谷・「かもめ座」
芸術の通のsaheiziさんの感想が私としては個人的にとても気になっってたのよね。
でも気に入っていただけたようで、よかったわ 笑
saheiziさんはsaheiziさんの語り口のように、渋くて素敵な人だったよ。
昨日も言ったけど想像通りだった。
不思議だね。
naouさんもsaheiziさんも本当にとても初めて会ったとは思えなかった。
全く不思議
また、芸術鑑賞ご一緒させてください。
そね、ハッピーエンドに若干無理はあったけど
それでも、私は馬鹿馬鹿しくてもハッピーエンドが好きなんだなー
わざわざお忙しい中お越しいただきありがとうございました。
ちょっと劇画をみているような感じもありました。
涙あり(鼻水が止まりませでした)笑いあり、短時間なのに凄く良くできたお芝居だったと思いました。
そして何より若い皆様のパワーを感じて、最後の舞台挨拶では、またウルウルしてしまいました(^-^)
こうこちゃん、劇団のみんな頑張れ!
おかずは少なくても皆の笑顔がうまい!
こうこちゃんから皆さんにぜひ送っていただきたいとメッセージが届きました。
saheiziさんのブログの記事も目を通させていただいたようです。
ということで、ここに貼らせていただきますね。
じゅんちゃんのお友達の皆様へ
お忙しい中、わざわざ阿佐ヶ谷まで舞台に駆け付けてくださって、本当に有難うございました(:_;)☆☆
無事に千秋楽まで終え、舞台バラシも全員怪我なく終えることが出来ました。
顔も知らないわたしの舞台を、じゅんちゃんのお誘いで観に来てくださって、
本当に感謝しております。また終演後アンケートを書いてくださったり、「銃後の時代」についてお話いただいたこともとても嬉しい経験でした。
未熟な所も多々あったと思いますし、舞台上に転換のスタッフが見切れてしまうなど初日のてんやわんやもお見せしてしまいましたが、わたしたちの力を尽くした舞台でした。
ご覧いただき本当に幸せですm(__)m
これからも頑張って参りますので、どうか是非また観にいらしてください(^0^)/!
本当に本当に、お忙しい中、いらしてくださって、有難うございました(>_<)(^O^)!
☆飯田こうこ★
今度はいつ新しいチャレンジをするのでしょうか。
その際はまたお知らせくださいね。
“顔も知らない”といえばじゅんちゃんの顔も知らなかったわけで人の縁の不思議ですね。
そういえばあの芝居も人の縁をテーマにしているともいえますね。
こうこさんによろしくお伝えください。
とてもシンプルな考え方で消える物って思ってます。
やられるかもしれないからやる
やられたからやりかえす
を捨てて
人を殺して尚も生きる人生なんて要らない
殺すくらいなら殺されたほうが好い
年間100兆を超えると言う世界の軍需産業予算を
飢餓や宇宙や海洋開発に当てれば
誰も飢える事無く戦争なんて消える
ってシンプルに考える事が大切と思っています。
様々な知識を持つほどに物事を複雑に考えます。
そして、こんなシンプルなスタンスを失う
国民の60%超が軍需産業に何らかで従事するアメリカさんが
世界の警察と言いつつ戦争を国益としている内は
地球から戦争が無くなる事は無いと諦めて居ます。