床屋さんが覚えていてくれた

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名古屋に住んでいたのは30年近い昔だ。

当時中学生だった息子一家と旧居の辺りを散歩してみた。

ハナノキの並木は健在だった。
緑から黄、赤その色合いが秋の深まりに変化していく。
一本の木の中で葉の位置によって変化の仕方が違う。
最後に幹の近くから真っ赤になって行くのは昔学校にあった鋳鉄のストーブを思い出させる。

行きつけの床屋を窓から覗いてみたら、どうも見覚えがある。
思い切ってドアを開けて声をかけると、こちらを向いた顔はまごうことなく親方だ。
「佐平次さん!」懐かしそうに仕事中のハサミを持ったままやってきた。
インタフオンで奥さんまで呼んでくれる。
奥さんも覚えていて孫たちはキャンディをもらってしまう。

前に書いた時々寄り道をした赤提灯の店もあった。
床屋の奥さんに訊いたらあの太っ腹のママは辞めて妹がやっているとのこと。

10年ひと昔といえば三つ重ねた昔。
変わりつつも生きて続いているのが嬉しかった。
旧居(社宅)は取り壊されていたけれど、それもサバサバしていい。
Commented by たま at 2009-11-16 23:31 x
たしか、名古屋の「今池」辺りの「国鉄高見町アパート」?

「ハナノキ」のことを調べてみたら、葉より花が先に開く木のようですね。
花(鼻)より葉(歯)が先に出たら「ヤマザクラ」? →転じて、「出っ歯の人」?
Commented by sweetmitsuki at 2009-11-16 23:40
母が名古屋出身で子どもの頃よく往来したんですが、名古屋タワーはうっすらと覚えているものの、味噌カツなど食べた記憶がありません。
ういろうはよく食べましたけど。
あと、はじめて銭湯に入ったのも名古屋でしたね。
写真拝見して、なんだか懐かしい気持ちになりました。
Commented by c-khan7 at 2009-11-17 03:52
名前まで覚えていてくださるなんて、感激ですね。
一時、数十年前のsaheiziさんが顔を見せた事でしょう。あの時は、あんな事があって、こんな人とあんな物たべて、、しばしタイムスリップ。
Commented by silku928 at 2009-11-17 07:52
時を経ても、
各地での大切な思い出は心にずっと残り、
その地での交流、覚えていてくださり、転勤族冥利につきますね。

秋田から名古屋、京都、いい旅だったようで何よりです。
京都の素晴らしい紅葉も拝見させていただき、自宅にて紅葉狩り。
有難うございました。
街路樹もしだいに色づき、紅葉、都内もこれからでしょうか?
楽しみです。
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-17 08:18
たまさん、ハナノキはたしか「愛知県の木」だったような気がします。転勤するときに鉢植えを頂いたのですがからしてしまいました。
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-17 08:20
sweetmitsukiさん、今回、息子と銭湯に行ってきました。
名古屋では初めてです。
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-17 08:23
c-khan7さん、気の合う親方で床屋に行くのが楽しみでした。
子どもたちのよみおわったマンガのシリーズを寄贈したこともあります。「ライパチクン」とか、、。
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-17 08:26
silku928さん、本人は精いっぱい地元の人とも仲良くやってきたつもりでも相手はどう思っているかは別です。
それだけに嬉しかったです。
Commented by rinrin at 2009-11-17 08:55 x
私も名古屋にいたんですよ
主人の転勤で、北区の名城公園とかという駅でおりました。
社宅のお風呂が工事中で、しばらく銭湯通いしましたね。えびせんべいが美味しかったなぁ~でも、夏は暑くて、結構きつかったわ
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-17 09:12
rinrinさん、割とお近くだったのですね。
どうもすれ違いが多いなあ^^。
夏も暑いけれど冬は寒いですね。
Commented by 74mimii at 2009-11-17 13:35
床屋さんのお話 ほのぼのと心が温かくなります・・・
いいですねぇ~
Commented by 旭のキューです。 at 2009-11-17 16:02 x
30年前を憶えてる親方はすごいですね!(^^)!
Commented by gakis-room at 2009-11-17 16:39
愛知県生まれで名古屋育ちの私ですが,ハナノキが県の木とは知りませんでした。ひつまぶしが名古屋名物であることも娘から教えられました。
名古屋については何にも知らないんだなあと…,ちょっと哀しい。
Commented by tona at 2009-11-17 19:56 x
佐平次さんは名古屋にも転勤でおられたのですか。
30年ぶりだそうですが、行きつけのお店の人の顔は覚えていらっしゃるのですね。
私も30年前に北九州にいましたが、もしかして知った人に懐かしさを覚えるでしょう。行きたくなりました。
ハナノキって初めてです。花も面白い形、葉の形も紅葉も美しい樹ですね。
永観堂も紅葉も今、真っ盛りで美しいですね。
Commented by kaneniwa at 2009-11-17 21:01
床屋さんの情報収集能力と
その記憶力というものは
スゴイなぁと、
私はいつも感心しています。

今日、たまたま2件の床屋さんに
午前中届け物のために寄ったのですが、
2件とも、店主が待ち時間用のソファで、
近所の方と歓談しておられました。

BYマーヒー
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-17 22:43
74mimiiさん、ああいう親方一家だから長いこと地元に愛されてやってきたのでしょうね。
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-17 22:44
旭のキューです。さん、私の頭の形もいびつだからなあ^^。
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-17 22:46
gakis-roomさん、いば昇のひつまぶし、私も今回初めて食べたのでした。
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-17 22:48
tonaさん、床屋はお互いにずっと顔をみながらしゃべっていますから覚えているのかもしれませんね。
ハナノキはほんとに素敵ですよ。
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-17 22:51
kaneniwaさん、「浮世床」「無精床」、落語に出てくる床屋も面白いですね。
千葉の上総一宮というところは駅の近くに床屋がたくさんあってどの店も朝早くから開いているのです。
町全体が床屋ととともに活動を始めるかのようです。
Commented by kaneniwa at 2009-11-18 20:53
何気なく近所の床屋さんの発祥の由来を聞いたら、
江戸時代の村上藩(新潟県北部)の殿さまが
領主を離れて豪遊に来る時の床山が六代前という
ことで、小さな町のちょっとした物語を聞けました。
そういえば、その近くに村上屋という旅館があるのです。

BYマーヒー
Commented by saheizi-inokori at 2009-11-18 21:20
kaneniwaさん、私は今は美容院で若い女のスタイリストとだべっています。
彼女はもっぱら私から噺をきくのを楽しみにしているようです。
ちょっとした物語はきけそうもありませんね^^。
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by saheizi-inokori | 2009-11-16 22:38 | こんなところがあったよ | Trackback | Comments(22)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori