紅葉が織りなした素敵なリンク 能・「紅葉狩」・厳島観月能
2009年 10月 22日
時雨を急ぐ紅葉狩り、時雨を急ぐ紅葉狩り、深き山路を尋ねん平維茂・ワキ・森常好が鹿狩りに来ると木陰に美女・シテ・友枝昭世たちが紅葉狩りの宴を張っている。
邪魔しては悪いと馬から降りてそっと通り過ぎようとするのを美女たちは引きとめて色っぽく酒を勧める。
美女の舞の美しさに維茂はすやすやと、、
笛座の前の維茂が本当に寝ているかどうかを舞いながら確かめる美女。
宮島・厳島神社、水の上に建てられた舞台、波が揺れると光も揺れて美女の装束、舞台の壁、天井が揺らめく。
美女が維茂に近付き、両手を挙げると、その影がだんだん大きくなり揺らいで、瘴気が立ち籠めるようだ。
寝入ったことを確かめた途端に太鼓(吉谷潔)を先頭に大鼓(亀井広忠)、小鼓(横山晴明)、笛(松田弘之)が急を告げるかのように変調、妖艶にして嫋な美女がさっと変化してなにやらまがまがしい者の本性が現れたようだ。
これぞ、戸隠山の鬼女・紅葉だ。
鬼女・紅葉が子どもを育てたという長野県・鬼無里。
戸隠の懐といってもよいような、かつては秘境、水芭蕉やお焼きで有名、今は長野駅からも近くなってしまったけれど。
20年も前に社員たちと鬼無里に遊びに行って、それがあまりに楽しくて、「鬼無里会」と名付けて毎年あっちこっちへ旅行している。
それが先日書いた「八幡平・紅葉の旅」に行った仲間なのだ。
鬼無里会→八幡平→紅葉→能・「紅葉狩」→「鬼女伝説」→鬼無里
ぐるっと回った素敵なリンク、仲を取り持つのは畏れ多くも人間国宝・友枝昭世、舞台も世界遺産・厳島神社。
そして明日は長野で幼友だちと会える!
中学の合唱コンクールで「戸隠中学」が「森の教会」をうたって優勝した。私たちは優勝候補だとうぬぼれていたから悔しかったおもいでがあります。
当時の中学では珍しく男声コーラスが素朴ですばらしかったのを今でも思い出せます。
大学時代の友人がインターネットで私のことを探してくれて、今度の日本で大学、高校の友人たちと会う予定です。
嬉しいような、ちょっと照れ臭いような
不思議な気分ですよね。昔の友人に会うのって
楽しんできてくださいね
とくに「紅葉狩り」は信光がエンタテインメント要素を大事にした能なので視覚的に楽しめました。友枝昭世師がとくに美しい!
夏休み明けの照れくささ、一瞬にして元の友だちがそこにいるのですよ^^。
片倉館の風呂に入るかなあ。