アァ、満足!爆笑問題、いいね 花形演芸会30年ー受賞者の集いー(国立演芸場)

「国立演芸場開場三十周年記念 特別企画公演」のひとつ。
三十と30、どういう使い分け?
単なる担当者の気分か、俺のブログも算用数字と漢数字の使用基準が決めてない。

30でも三十でもいい。
さすがは国立、いい企画だ。

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(”三十”年前国立演芸場開場公演のネタ帳)

三遊亭遊雀「熊の皮」
(99年銀賞、03、04と金賞、06年金賞、07年大賞)
女房の尻の下に敷かれている甚兵衛が横丁の医者に赤飯を頂いたお礼言上にいく。
女房に教わった通りにやろうと思うがトンチンカンなやりとりで大笑い。
好いなあ、甚兵衛さんのそういうところ、俺は大好きだ
「あっしは先生が好きじゃないけど」、なんだかグサッと突き刺さるなあ、と先生は苦笑い。
そこにあった熊の皮、
これは何に使うんで?
尻の下に敷くものだ、といわれて
そうだ、女房がよろしくって言ってやした
ちゃんと言わないと承知しないよ、と脅されていたのに忘れていたのだ。
いつも女房の尻の下に敷かれているという評判を気にしていた甚兵衛であった。
もともとはもっときわどい艶噺だったという。
先日、末廣亭で歌留多がやるのを聴いたばかり。
すっとぼけた、チョット本格を外すようなやり方がシャレていると云えばシャレている。
後で同行の落語ファンの皆様に訊いたらかつて権太楼門下だったが破門になっていったんは廃業したのちに今は小遊三のところにいる人だって。
権太楼さんのところにいた方が良かった、との声あり。
隣にいた若いカップルの女性は大うけだったが。

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(左から、円生、小さん、正蔵、いずれも先代、今は亡き人)

だるま食堂
(05年大賞特別賞)
初めて見参したが、いやはや、迫力だなあ。
みめうるわしき?姫ごぜがスイカみたいなオッパイとカナダライみたいなお尻、ミツバチみたいなの、をふりたて振り回し、寸劇(というより一瞬芸)とギャグとアカペラ(水準高い)。
「イエスタデイ」「セントルイスブルース」「男と女のテーマソング」、、替え歌だけど。
他愛のないジョークで会場も一緒にサンバのリズムに浮かれて「サンバ~!」と答えたり(なんのこっちゃ、わからんね、めんご!)、楽しい楽しい。

滝川鯉昇・「長屋の花見」
爆笑路線まっしぐらの噺家だが、俺の見立てでは権太楼、喜多八にやや後れを取り、後ろから多士済々に追いかけられている感あり。
ギャグがやや理に落ちるというかイマイチ跳ねなくて独特の風貌も馴れてしまうとマンネリ化(聴衆が)しているような、、。
今日は満を持して、かどうかは分からないが、頑張ったね。
85年に大賞受賞(84年金賞)の貫録を見せました。

国本武春・「赤垣源蔵」
(89年銀賞、93年銀賞、96年銀賞、98年、01年、大賞)
今日は本格派の浪花節。
忠臣蔵、討ち入りを前にして源蔵が兄に別れを告げんと訪ねるが不在。
兄の羽織を兄とみて持参の酒を“二人で飲んで“帰る。
兄が帰宅してその夜、眠れない。
同じ血、同じ肉の弟が
吉良邸で命のやりとりをしているのだから眠れるはずがない。
そのクダリを聴いた時、雪の屋敷で目の色変えて切り結ぶ源蔵の姿が浮かんだ。
浪花節も悪くはないな。

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(先代小さんが特注して作らせた博多人形)

橘家圓太郎・「お茶汲み」
(92年、95年銀賞、96年大賞)
これも結構きわどい廓噺。
前後を有力な芸人に挟まれて力が入りすぎたかな。
そういうところも聴衆としては楽しんでいるのだから芸人は大変だ。

爆笑問題
(96年銀賞、97年金賞、99年審査員特別賞、00年特別大賞)
やはりオーラがある。
俺は彼らの漫才は初めてだが面白かった。
スピード、二人の間の取り方、ギャグが生き生きとしてセンスがいい。
難しすぎもせず鋭すぎもしない、ほどの良さ。
ウルマが「記憶にない」発言、
俺が政治家の「記憶にない」発言で信用できたのはただ一人、、、中川だけ
中川はローマにいく途中の機中でワインを勧められたがきっぱり断った
明日、モーロー会見をしなきゃいけないから
と。
WBCでは日韓の試合が多かった。
ハンリュウブームなんだろうな
東京マラソンに3万人、
地下鉄で行けば直ぐなのに、不況なんだなあ
「送り人」、外国語映画賞受賞
送り人って昔は“あっしー”といったんだよな。
さっそく見に行ったけど最初から終りまで全部日本語だよ、どこが外国語だって!(「アメリカから見て外国語だ」と田中がいうと)アメリカ目線でいうなって!
30分以上、ポンポンと機関銃のようにギャグを打ちつづけた。

前座の小ぞうの「初天神」もだいぶ進歩の姿あり。

雨中でも夢中になって行っただけの甲斐ありだった。
これだけ聴いて2400円(割引)、安いと思った。
予約するのが大変だったけれど。
オペラとか歌舞伎が好きにならなくて良かった^^。

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(銀座「金春湯」、中央区の住民でないけれど「いいですよ」って太っ腹なおばさん、「払いたきゃ450円でもいただきますけど」いたずらっぽく笑った。
江戸は安い!)
終わってから同好5人、焼き鳥で盛り上がったがこれも安かった。
Commented by gakis-room at 2009-04-26 18:13
Wヤング,健在なんですね。
Commented by rinrin at 2009-04-26 23:11 x
いいですね~
今日は雨でボンヤリしていたのでこういうお話は羨ましいです
Commented by kaorise at 2009-04-27 00:48
生爆笑問題見たんですか?私ファンなの〜あのふたり面白いんだもん。
ネタに社会性があってスレスレ感があるのに分りやすい。
昔スタメンというニュース番組を彼らが阿川さんと一緒にやった時に
番組宣伝用ポスターのお料理をスタイリングしたんだけど、、
その時はよく知らなくてふーんって感じでした(汗
今になって、あんとき渋谷駅に張り出されたポスターをきちんと写真にとってりゃいい思いでになったのにい〜と後悔。
私これでもオクテなんですよう。
Commented by gakis-room at 2009-04-27 02:12
すみません,,慌てました。Wけんじの間違いでした。
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-27 07:16
gakis-roomさん、写真のネタ帳は30年前のものです。Wけんじは今観ることはできません。
どちらもなくなりました。懐かしいです。
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-27 07:17
rinrin さん、東京にもいいところはありますね^^。
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-27 07:19
kaoriseさん、私も初めてでした。滅多に出てないと思います。この企画には“恩義”があるのかもしれません。30分以上もあれだけのギャグを飛ばし続けるのは凄いです。
Commented by takoome at 2009-04-27 09:49
サワディ〜カ〜
こんな大公演、ないかなぁ・・・・、絶対に行くのになぁ、
Commented by naou7 at 2009-04-27 10:44
いいな~ライブで爆笑問題みれるなんて♪
太田君大好きです!彼の書く文章、凄く面白いです♪
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-27 12:52
takoomeさん、プラチナキップですよ。普通は電話かけまくり。
でもこれは予約開始時間にぴったり電話がかかって「一番乗り」だったそうです。
こういうラッキーもあるから人生捨てたものじゃない^^。
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-27 12:54
naou7さん、国立演芸場は末廣亭よりも入場人員は少ないでしょう。ラッキーでした。
Commented by みい at 2009-04-27 18:42 x
あはは・・・今日も楽しく読ませていただきました。
爆笑問題、わたしも好きです^^。
Commented by saheizi-inokori at 2009-04-27 23:38
みい さん、ありがとう。
又観られるといいのですが。
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by saheizi-inokori | 2009-04-26 16:34 | 落語・寄席 | Trackback | Comments(13)

ホン、よしなしごと、食べ物、散歩・・


by saheizi-inokori